補足　ｔａｐｅｌｏａｄ．ｅｘｅの使い方


ＱＤからＭＺ−１５００への読み込みについて

※　2021年6月9日追記
@motochan1500さんによりQD→CMT XFER
が公開されました。
MZ-1500実機で実行するプログラムで、QD内のファイルを順次読み出し、カセット端子より出力できます。

BSDファイルにも対応しているそうです

更に、なんと、BASICのファイルの場合のヘッダの先頭の1バイトも02ｈで出力されるということですので、書き換え不要になります。

なので、これを使えば、以下の説明文のようなことは不要になります。

●　ＢＡＳＩＣのプログラムは、ＢＡＳＩＣ上に読み込んでからＴＡＰＥにセーブすればいいでしょう。ＳＡＶＥ”ＣＭＴ：ファイルネーム”

●　ＭＺ−１５００付属のＴＲＡＮＳユーティリティで読み込めるものは、問題ないですよね。


●　読み込めないものはモニタのＱＣコマンドで読み込みます。

●　市販のＱＤソフトには、ＲＯＭモニタのＱＤコマンドなどで中身を見ようとすると、アンフォーマットエラーが出るというものが多くあります。
ＱＣコマンドではファイルネームの入力が必須なので、読み込むことができません。


これを回避して読み込むプログラムがＭＺ−７００ＷＩＮ付属のmz700tips.htmに　「ＱＤファイル名にコントロールコードが含まれている場合の読み込み方法」　としてあります。


ここでは、当サイトオリジナルプログラム^^;を紹介します。（こちらのほうが短い）
モニタのＭコマンドより次のプログラムを打ち込んでください。
（このプログラムをＱＤにセーブするときはスタートアドレスをＥＡＡ７Ｈにしておくといいです。）

１０００　　ＣＤ　７Ａ　ＥＦ　ＣＤ　Ｂ５　ＥＦ　ＤＡ　ＢＢ
１００８　　Ｆ２　ＣＤ　１６　ＥＤ　３Ａ　Ａ３　１１　Ｃ３
１０１０　　ＣＡ　Ｆ１

ＱＤをドライブにいれ、Ｊ１０００とすると、ファイルネームを聞いてくるので、ＣＲを空打ちすると、ＱＤの先頭ファイルが読み込まれます。


QCコマンドや上記プログラムで読み込んだ後、新しいQDのセットの確認メッセージが出て（Ｙ／Ｎ）を聞てくるので、Ｎを押しＲＯＭモニタに戻ります。
ＭＺ−１５００からカセットテープへ
ＱＣコマンドを使って読み込んだ場合も、上記プログラムを使った場合も、ファイルは１２００Ｈから読み込まれています。

ここで、１１０４Ｈ、１１０５Ｈにファイルサイズが、１１０６Ｈと１１０７Ｈに先頭アドレスが、１１０８Ｈと１１０９Ｈに実行アドレスが入っています。
上位、下位が逆に入っています。（１２００Ｈなら　００　１２　と入っています。モニタのDコマンドで見ることができます。）

前述のようにファイルは１２００Ｈから読み込まれているので、ファイルサイズより計算し（１２００Ｈ〜？？？？Ｈ）、Ｓコマンドでテープにセーブします。１６進数の計算です。

下の例では"CHENGE MEMORY"という名前のファイルをQDより読み込み、カセットテープへ移しています。

余談ですが、気づかれた人もおられると思います。CHANGEをCHENGEと間違えてます。(^_^;)
ｔａｐｅｌｏａｄ．ｅｘｅで読み出し後

●　ＴＲＡＮＳで読み込んだマシン語ファイルの場合は、ヘッダはそのままでいいので、問題ないですよね。

●　ＢＡＳＩＣのファイルとＱＣコマンドやこのページ上のプログラムで読み込んだファイルの場合
tapeload.exeでパソコンに読み込み後、バイナリエディタでヘッダを修正します。

ＭＺ−７００ＷＩＮ付属のmz700faq.htmの中にＭＺＴファイルのフォーマットに関して記述があり、ヘッダの先頭を00hとして、

00h アトリビュート（ファイルモード）
01h〜11h ファイル名。20hでパディングします。
12h,13h ファイルサイズ
14h,15h 格納（先頭）アドレス
16h,17h 実行アドレス

○　ＢＡＳＩＣのファイルはアトリビュートの変更が必要です。05h→02h。

○　ＱＣコマンドやこのページ上のプログラムで読み込んだファイルの場合、
テープにセーブするときに実行アドレスを正いものを入力していたなら、ファイル先頭アドレスのデータみ変更が必要です。

これも上位と下位を逆にして入力します。2000hなら 00 20 です。

以下に例を示します。



上の図はヘッダのサンプルです。

00000000hのアトリビュート（ファイルモード）が01hなのでマシン語ファイルであることがわかると思います。BASICのファイルの場合ここが05hとなっていると思いますので、02hに修正します。

00000001h〜00000011hがファイル名です。ファイル名のエンドマークに0Dhが入っています。それ以降は20hで埋めれられています。

00000012h、00000013hがファイルサイズでこの場合0312hです。

00000014h、00000015hがファイル先頭アドレスです。ROMモニタのQCコマンドや、このページにあるプログラムで読み込んだ場合、ここが00h,12hになっていると思いますので正しいものに修正します。
上の図のファイルはの場合の5000hからのファイルなので、00h，05hとなっています。

00000016h、00000017hが実行アドレスです。このプログラムの実行アドレスは52ABhであることがわかると思います。


ちなみにこのヘッダのサンプルも
ファイル"CHENGE MEMORY"(^_^;)のものです。
MZ-１５００からテープに移したとき参照したデータと比べてみてください。